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カルチャー

Ordinary Places — 氷室から内田橋商店街へ

名古屋市南区、氷室交差点。

用事がなければ、
なかなか訪れるチャンスがない名古屋の南の方。

名古屋市南区の氷室交差点。氷室の標識と信号機、住宅やビルが並ぶ街角の風景。

30年ほど前、この交差点の「氷室」という標識に、
誰かが「京介」と書き足していた。

消されては書かれ、また消されて。
そんなことが繰り返されていた記憶がある。

今もここを通ると、
ふとそんな昔のことを思い出して笑ってしまう。

名古屋市南区のギャラリー「ART STUDIO」。古い建物を利用した店舗の前を自転車で通り過ぎる人。
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ここから少し歩くと、
通り沿いに小さなギャラリー「ART STUDIO」がある。

Threadsで偶然見つけて以来、
ずっと気になっていた場所だ。

週末だけ開いているというので、
なかなか機会がなかったけれど、
ようやく訪ねることができた。

正直、このあたりにこんな洒落たギャラリーがあるなんて、ちょっと意外だった。

名古屋市南区のギャラリー「ART STUDIO」。古い建物を利用した店舗の前を自転車で通り過ぎる人。

この日は、女性アーティストによる
初めての個展が開かれていた。

絵を見ながら音を聴く。
そんな少し変わった展示で、
普段とは違う絵の楽しみ方を教えてもらった気がする。

ところが、このギャラリーは10月末で閉じてしまうという。

もっと早く来ればよかったし、
もっと何度も訪ねてみたかった。

初めて来た場所なのに、なぜか少し切ない。

名古屋市南区のギャラリー「ART STUDIO」に描かれた「LIFE GOES ON」の文字と壁面アート。


内田橋商店街へ


ギャラリーを出て、次は内田橋商店街へ。

少し距離はあるけれど、今日は歩くと決めていた。

内田橋商店街も、以前から訪ねてみたかった場所のひとつだった。

昔ながらの商店街に、新しい店や若い人たちが集まり、
街を面白くしようという動きが生まれているという。

名古屋市南区・内田橋商店街の老舗酒店「酒の豊善」。年季の入った建物とアーケードが残る街角。

名古屋市南区・内田橋商店街の昔ながらの鶏肉店「浅藤商店」。グラフィティが描かれたシャッターと、店先を歩く人。

名古屋市南区・内田橋商店街の街並み。昔ながらの建物の1階に自転車店があり、店先には何台もの自転車が並ぶ。青いシートや色褪せた看板、赤い郵便ポストが、商店街の日常を映し出している。

商店街には、鶏肉屋、時計屋、酒屋、自転車屋さん。

年季の入った看板や店構え。
長い間、この街の日常を支えてきたお店たち。

そんな商店街に、植物店やカレー屋、
ミュージックバーなど、
新しく店を構える人たちが少しずつ増えている。

名古屋市南区・内田橋商店街の「内田橋ストアー」。色褪せたピンクの外壁が印象的な建物に、植物店「Calm」が店を構える。

昔ながらの建物に新しい店が入り、
シャッターにはグラフィティもぽつぽつと。

長く続いてきた街の風景に、
新しい人やカルチャーが少しずつ溶け込んでいく。

どこか懐かしくて、どこか新しい。
そんな内田橋の今が、気になる。

名古屋市南区・内田橋商店街。閉じた店舗のシャッターに描かれたグラフィティと、昔ながらの商店街の風景。

名古屋市南区・内田橋商店街。ミュージックバー「Quest Luv」の前のベンチでくつろぐ2人と、街路樹のある通り。

氷室のギャラリーから、内田橋の商店街へ。

歩いてみれば、意外と近い。

別々に思えていた街の点と点が、
こうしてつながっていく。

日が傾き、少し肌寒くなってきた秋の夕方。
この街の、どこか雑多で肩肘張らない感じがいい。

帰りは堀川を越えて、伝馬町方面へ。

ハイボールでも買って、もう少し歩くか。

名古屋市南区・内田橋付近の堀川。高架橋の下に広がる水面と、川沿いの建物や小型船。


内田橋商店街(通称:ダバシ)

ホームページ: https://uchidabashi-shotengai.com/

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T.hori

名古屋生まれ。 メルボルン、マニラを経て、約20年ぶりに地元へリターン。 街も、自分も、すこし変わっていて。 いまは、ローカルな手触りを探しているところ。 Tewatashi Projectでは、個人的で普遍的な地元の日常を、そっと切りとりたいです。

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