名古屋の街を、そっと記録する。

Local Stories and Daily Life from Nagoya

Culture

上野屋本店|名古屋・円頓寺で続く老舗の平日夜

「今日、上野屋いく?」

そんな感じで仲間に呼ばれて、
月曜の夜、円頓寺に向かっていた。

週のはじまりで、街は少し落ち着いている。

名古屋・西区那古野。
円頓寺商店街にある「上野屋本店」。

創業は大正5年(1916年)。
5代続く老舗。

でも、老舗の重たさはなく、
ふらっと入りやすい。

名古屋市円頓寺商店街 夜のアーケードと通り

名古屋市円頓寺商店街 上野屋 店先から見える店内

月曜日だから、
店もゆっくりしているかと思いきや、
扉を開けると、ちゃんとわいわいしている。

奥の席には、
すでに出来上がってる仲間たち。

途中合流して、
とりあえず瓶ビールを一本。

名物は「とんやき」。

名古屋市円頓寺商店街 上野屋 とん焼きとビール
名古屋市円頓寺商店街 上野屋 串カツと串焼き

一般的には“やきとん”。
なぜかここでは、「とんやき」。

これは名古屋独特なんだろうか。
今度、お店の人に聞いてみようと思う。

ここでは、
タレか塩かも選ばない。
注文は基本おまかせ。

サクサクしっとりな串カツもうまい。

冷蔵庫から自分で取り出すサッポロラガー、赤星。
栓を抜いて、小さなグラスで流し込む。

串をつまみながら、
瓶ビールが進んでしまう。

名古屋市円頓寺商店街 上野屋 店内で過ごす客の様子
名古屋市円頓寺商店街 上野屋 カウンターと厨房の風景

この店、なんとなく話しやすくなる。

月曜日でも、つい長居してしまう。
仲間とでも、大勢でも、
一人でふらっとでも。

ついつい語りたくなる。
そんな風土を持った、味と店構え。

気づけば、瓶ビールももう数本。

最後の一本が、長い。

月曜日なのに、
まだ帰りたくない空気が流れている。

名古屋市円頓寺商店街 夜の入口と街の風景


10pmの閉店に合わせて、上野屋を出る。

駅まで少し歩く。
夏手前の風が、ちょうど気持ちいい。

商店街の灯りも、
少し静かになった通りも、
なんだかちょうどいい。

円頓寺って、
来るたびにいい街だなと思う。

派手じゃないけど、
名古屋の下町の温かみがちゃんと残っている。

少しだけ、小旅行みたいな気分。

また来ようと思いながら、
日常に戻っていく。


上野屋 本店 愛知県名古屋市西区那古野2-20-21

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
T.hori

名古屋生まれ。 メルボルン、マニラを経て、約20年ぶりに地元へリターン。 街も、自分も、すこし変わっていて。 いまは、ローカルな手触りを探しているところ。 Tewatashi Projectでは、個人的で普遍的な地元の日常を、そっと切りとりたいです。

  1. 上野屋本店|名古屋・円頓寺で続く老舗の平日夜

  2. もり川のみそかつ鍋 ー これぞ名古屋の味

  3. 笠寺観音 六の市 ー ゆっくり流れる、名古屋の露天市

RELATED

PAGE TOP