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覚王山日泰寺「弘法さんの縁日」|そのまんま名古屋時間 Vol.2

毎月21日に開かれる、覚王山日泰寺の「弘法さんの縁日」。
久しぶりに訪れたこの日も、真夏の太陽が容赦なく照りつけていた。

平日の午前、参道には八百屋や惣菜、雑貨を売る露店がぽつぽつと並び、その合間に串カツの屋台もひとつ。なかには全国鉄道の忘れ物を並べた不思議な店まであって、歩くたびに立ち止まらされる。

覚王山日泰寺の境内で開かれる弘法さんの縁日。青いテントの下には野菜や日用品を売る露店が並び、多くの人でにぎわう光景。
覚王山日泰寺の縁日の屋台。緑や赤のパラソルの下、食品や雑貨が並び、人々が行き交う。

覚王山日泰寺の弘法さんの縁日。日差しを避けながら傘を差し、全国鉄道の忘れ物市の露店を見て回る人々。
覚王山日泰寺の縁日。お菓子や野菜を並べた屋台の奥、日傘を差した人々が話し込む姿。
覚王山日泰寺周辺の商店街。ふすま店の古い店構えの前を日傘を差した人が歩く、下町の風景。
覚王山日泰寺の縁日。黄色いテントの屋台で串カツやどて煮を買う人の姿。

境内に入ると、五重塔を背に木陰で腰を下ろす人の姿があった。赤い自販機の横で帽子を外し、ひと息ついている人。山門の階段に腰かけ、ただ空を眺める人。動きは少なくても、それぞれが思い思いに過ごす姿が、この場所に独特の落ち着きを与えていた。

時間はゆるやかに流れ、アスファルトからは熱が立ちのぼり、太陽は容赦なく照りつける。自然と人々は日陰を探しながら歩き、立ち止まり、また歩く。その景色がどこか懐かしい夏休みを思わせ、平日の一瞬がちょっとした贅沢に感じられた。

覚王山日泰寺の境内。赤い自動販売機の前で木陰に座り休む男性。背景には高層マンションが見える。
覚王山日泰寺の五重塔を背景に、日差しを避けて座る女性の姿。
覚王山日泰寺の縁日。参道の一角に並んだかき氷の旗と店先、木陰のベンチで涼をとる人々。

最近では「おしゃれタウン」と呼ばれる覚王山。けれど本当の姿は、こうした生活感あふれる露店と、五重塔のそばで休む人々の静かな時間にある。

人は年をとり、暮らしや交友関係も変わっていく。それでも、この匂いや景色はきっと残る。変わらない、覚王山そのまんまの時間。

今日は、その風景を記録しておく。

今度はまた、日泰寺のラジオ体操にも足を運んでみようと思う。

名古屋市覚王山の日泰寺。大きな屋根の本堂を背景に、男性が歩く参道の風景。

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Taro Hori

名古屋生まれ。 メルボルン、マニラを経て、約20年ぶりに地元へリターン。 街も、自分も、すこし変わっていて。 いまは、ローカルな手触りを探しているところ。 Tewatashi Projectでは、ハイパーローカルな日常を、そっと切りとりたいです。

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