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瑞穂球場(パロマ瑞穂野球場)|名古屋にある、ちゃんといいローカル野球場

「瑞穂球場」の通称で親しまれる、
1941年開場の歴史ある野球場。

名古屋・瑞穂区にあり、
アマチュア野球を長く支えてきた場所でもある。

高校野球はもちろん、愛知大学リーグ戦でも
おなじみの球場だ。

この日は、元中日・吉見一起投手が主催する
少年野球大会の決勝を見るために訪れた。
地域のチームが集まるトーナメントで、
グラウンドの空気はしっかりと締まっている。

でも、不思議と重くない。

山崎川に沿って歩く。
ふっと視界が開けて球場が現れる。

この入り方が、すでに気持ちいい。

久しぶりに来て、まず思う。

「あ、普通にいい」

しかも、ちゃんといい。

この秋に行われるアジア大会に向けて、
競技場や公園を含めた周辺が
整備されていることもあって、
全体の空気がすっきりしている。

瑞穂球場の外野スタンドと隣接する競技場の景観とパロマ瑞穂野球場の正面入口と外観
瑞穂球場のバックネット裏から見た試合中のグラウンド全景

全面人工芝に、電光掲示板、球速表示。
バックネットには屋根がかかっていて、日陰もある。

座席からの距離も無理がなく、観戦しやすい。
ちゃんと「観る側」のことが考えられている設計。

トイレはウォシュレット付きで、子ども用もある。
細かいところまで、きちんと整っている。

ここで行われているのは、少年野球だけじゃない。
高校、大学、社会人と、
いろんなレベルの試合が重なる場所。

熱田球場が高校野球の愛知県の聖地なら、
瑞穂球場は大学や社会人の聖地なのかもしれない。

そんな位置づけが、なんとなくしっくりくる。

試合の緊張感と、まわりのやわらかい空気。
そのバランスが、この球場の特徴かもしれない。

瑞穂球場の通路から外光が差し込む入口の風景
瑞穂球場のスコアボードと外野エリア

芝の匂い、川沿いの風、整った公園。
それが混ざると、観戦そのものが少し気持ちよくなる。

球場の外に出ると、その理由がよくわかる。

公園はしっかり整備されていて、
遊具も新しく、ちゃんと遊べる。

ただ綺麗なだけじゃなくて、少しだけ遊び心もある。

瑞穂公園内のトラックで遊ぶ子どもの様子と瑞穂公園の遊具と奥に見えるスタジアム外観

歩いていると、ふと思う。

「あー、この辺住みたいな」

クリーンで、開放的。
妙に品がある空気。

ここまで整っていると、少しだけ想像してしまう。

もしここにプロの球団が来たら、とか。
ドラゴンズの二軍球場だったらとか、
いやちょっとおしゃれすぎるか、とか。

隣には陸上競技場とラグビー場。
全部まとめて、ひとつのスポーツエリアとして
成立している。

もし自分が市長だったら、なんて。
このあたり、ちょっといじりたくなる。
ちゃんといいからこそ、余計に。

瑞穂球場の3塁側から見た試合後の整列風景

こういう場所があること、
住んでないと忘れられてる気がする。

瑞穂球場と、そのまわり。

名古屋、ちゃんといい場所ある。

  • 記事を書いたライター
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T.hori

名古屋生まれ。 メルボルン、マニラを経て、約20年ぶりに地元へリターン。 街も、自分も、すこし変わっていて。 いまは、ローカルな手触りを探しているところ。 Tewatashi Projectでは、個人的で普遍的な地元の日常を、そっと切りとりたいです。

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